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ダライ・ラマ 武力行使に反対

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2001年9月17日
ニューデリー ユナイテッドプレスインターナショナル

チベットの精神的指導者ダライ・ラマは、アメリカに対して、ニューヨークとワシントンのテロ攻撃に対する武力報復を行わないように訴えた。

亡命チベット人指導者ダライ・ラマは、ブッシュ米大統領にあてた書簡で、ニューヨークとワシントンへのテロ攻撃に対する報復のために武力を行使することは「適切ではない」と述べた。

手紙には「人間社会のいかなる問題も、人道的方法によって解決されるべきであり、アヒンサー(非暴力)こそが、人道的な問題解決の方法なのです」とある。

また、ダライ・ラマは次のようにも述べている。「私は、世界の主要な宗教の何にも増して重要な要素は、許しあいの精神と人間愛であると信じています。この2つが宗教の真髄です。確かに、宗教を利用する人々も存在します・・・だからといって、特定の宗教を非難することは妥当ではないでしょう」

PTI通信(プレス・トラスト・オブ・インディア)は、以下の文面をダライ・ラマの書簡から引用して報じた。「今回のテロリストによる犯行を、イスラム教徒によるものと解釈するのは誤りです。なぜなら、あらゆる宗教は人類の価値をよりよいものに高めて、全人類の調和を促進するという共通の可能性を有するからです」